「えぇ子やね」

今日の入浴介助、1番介護度が高くて機械浴のKさんの話。。。

昔は、ウチの保育園にお孫さんを預けてて
毎日両親の代わりに送り迎えをしていた、元気なお婆ちゃんだったそうだ。
でも、今は寝たきり。。
シカも、お風呂大嫌い（笑）。
当然だよね、動かない体を動かされて
脱いで・洗って・また着て・・・。
しんどさは、想像を超えるんだろうね。

でも、そぅいぅ老人の方ほど　清潔を保っておかないと
すぐに皮膚病や婦人科系の病気を患ってしまう。
「入るの嫌だ」と　わずかに口を動かして話すKさんを見ると心が痛むけど、
それをなんとかその気にさせながら　お洋服の着脱をするのが私の役目。

最初介助した時なんかは、声を掛けても　一言も返事が返ってこなかった。
その時は耳が遠いのかと思ってたけど、そうじゃなかったね。
だって、今日職員のIさんがKさんのコト冗談で
「もぅっ、あまのじゃくなんだからっ笑」
って小声で言ったら、すんごい怒って
「そっただこと言うでねぇ！」って言ったもん（笑）。
全然知らないあたしに介助されるのが嫌だったんだよね？

…それから何回？
今日、車椅子の足元に座って靴下を履かせてあげてたら
その言葉が降ってきた。

「えぇ子やね」
なんとか聞き取れるその声で、Kさんが言ってくれた言葉・・・。

思わず聞き返した。
「え？　Kさん、今あたしのコト褒めてくれたの？」
Kさんが、微かにだけどニッコリ笑ってくれた。

Kさん、ありがとぅ。
涙が出そうになりました。